イスラエル軍による空爆で、戦闘が激化している中東パレスチナのガザ地区。5日間に及ぶ空爆でパレスチナ側の死者は既に126人にも及び、イスラエルは強い国際的非難にさらされている。

そんな中、イスラエルのグーグルグラス所有者らがパレスチナ側からの反撃に備える「ミサイル発射通知アプリ」がリリースされて物議を醸している。
israel-missile-alert-glass
イスラエルのアプリ開発業社がリリースしたアプリ「Google Glass Israel Missile Alerts」は、パレスチナ側からのミサイルの発射をリアルタイムに伝えるもの。ガザ地区から発射されたミサイルは十数秒から数十秒でイスラエル側に到達するが、このアプリはミサイル発射をいち早く伝え、最寄りの避難シェルターの場所へナビゲーションを行う。
israel-alerts
報道によると今回の軍事行動でのイスラエル側の被害は23名の負傷。パレスチナ側と比べればその被害は少ないかもしれないが、パレスチナはイスラエルに向けて800発以上のミサイルを発射。イスラエル最大の商業都市・テルアビブでは連日のように非常サイレンが鳴り、市民らがシェルターに逃げ込んでいる。

開発元のRustyBrick Software社CEOによると「このアプリは予測されるミサイル到達時刻や場所を知らせ、イスラエル国民の安全を守るために開発した」とのこと。同社が公開した写真にはテルアビブからエルサエレムに向かう高速道路上で、アラートを受けた市民らが路肩で頭を覆っている様子が写されている。

RustyBrick社はユダヤ人向けのスマートフォンアプリを多数リリースしていることで知られる企業。グーグルグラス向けには「Jewish Guide for Glass」を既にグーグル公式アプリとして公開中。ユダヤ教が定める食べ物、コーシャ(Kosher)が提供されるレストランや、安息日(Shabbat)に関する情報、祈りの時刻に関する情報などを提供している。

今回の「Google Glass Israel Missile Alerts」は、グーグル公式ではなく、RustyBrick Software社の専用ページから導入することが可能。Mirror API形式のアプリとして提供されるため、インストールは不要で、使用中のグーグルアカウントと同期させることで、通知がグラス上に表示される。

RustyBrick Software社によると、「今回のアプリはウェアラブルテクノロジーが、我々の暮らしにいかなるインパクトを与えるかを示す一例として制作した」とのこと。グーグルグラスは現在、米国及び英国内で開発者向けバージョンを提供中。イスラエル国内に何人のグーグルグラス所有者がいるかは不明だが、本アプリは「イスラエル国外でも動作可能」という。

同様な試みとしてはスマホ向けアプリ「Yo」が先日、イスラエルへのミサイル発射をリアルタイムで通知する機能を実装したことも話題となっている。(Google Glass Info)

Google Glass Israel Missile Alerts