米国ではウァアラブル技術を企業の業務現場に活用する動きが、急激に進行中だ。

ヴァージニア州に本拠を置くAPX Lab社は元Google Xプロジェクトの幹部、エリック・ジョンセン(Eric Johnsen)氏を同社に招き入れ、ビジネス開発部門の責任者として採用することを発表した。

エリック氏はGoogle在籍時にグーグルグラスの業務利用を推進するプロジェクト“Glass at Work”の統括責任者を務めた人物。
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ジョンソン氏によると「企業のウェアラブル技術の活用は、これから急激な成長期を迎える」とのこと。グーグル社員時代に様々な企業から、このテクノロジーを業務の現場に導入したいという申し出を受け、この分野の成長を確信したという。

「顧客らは過去20年に渡り同じ問題に苦しんできた。インターネットの普及により様々な業務用のソリューションが開発されてきたが、従来のアプローチではそれをデスクワーク以外の分野で活用することは難しい現実があった」
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ジョンソン氏によるとスマートグラスは、屋外で作業にあたる職場で特にその力を発揮するという。一例としてあげられるのは油田で働く作業員。彼らは複雑な機器の操作のため、常にマニュアルを確認することを求めらるが、両手がふさがっている作業現場ではかなりの困難を強いられる。

APX社はグーグルグラス向けに「Skylight」と呼ばれるソリューションを既に開発済み。作業員たちはハンズフリーで情報を入手することが可能で、機材のトラブルが発生した際も遠隔地にいるエンジアニアから、グラスのディスプレイを通じてその場で指示を仰ぐことができる。

さらに、ヘルスケアや食品製造業、ファストフード業界など、様々な分野の企業が「Skylight」の導入に興味を示している。現状では企業名は明かせないというが、全米上位500社のうち5社が既に同社と契約を締結済みという。
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APX社は元NSA(米国国家安全保障局)のBrian Ballard氏を協同創業者として2010年に始動。当初はスマートグラスの軍事利用に注力し、「ターミネータビジョン」と呼ばれる軍用ヘッドマウントディスプレイを米軍向けに提供したことでも知られる。

グーグルグラスだけでなくエプソンのMoverio向けのソリューションも開発中。4月にはベンチャーキャピタルのNEAから1000万ドル(約10億円)の資金調達に成功。

「Skylight」のほかにもスポーツのライブ中継システム「Sky Box」をグーグルグラス向けに提供しており、今年6月には、グーグルが選出する“グーグルグラスの業務利用の公式パートナー”「Glass at Work」の5社のうちの1社としても認定されている。(Google Glass Info)

This Startup Wants To Get Google Glass Into Every Workplace - Forbes