グーグルグラスの発売が開始された英国だが、サービス業の現場ではさっそく「グーグルグラスを着けて来店した顧客への対応」に注目が集まっている。

BBCのレポートによると、「グーグルグラス禁止」の方針を打ち出したのが、映画館チェーンのVue cinema。「上映開始以降は館内ではグラスを外してもらうようお願いする」とのこと。フィットネスクラブのVirgin Activeも「館内での着用は認めるが撮影は禁止」。
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また、スターバックスの担当者は「従業員の撮影はやめてもらうよう、なるべく丁寧な口調でお願いする」とのポリシーを表明。同じくコーヒーチェン大手の「Costa」の場合「“不適切な使用”があった場合、店から退去を求める。また、従業員が勤務時間中にグラスを着用することは禁止」と、なかなか厳しい。

ただし、多くの英国企業はこの全く新しいデバイスにどう対応するかを、まだ決めかねているのが実情のようだ。

アルスター病院では「病院内で以前から施行されている撮影禁止ルールを適用」するとのこと。ロンドンに6つのシアターを持つ劇場チェーン、Really Useful Groupは「出演者やスタッフへの影響を総合的に検討してから決めたい」と回答。大手パブチェーンのJD Wetherspoon も「今後の情勢を見た上で対応を決める」としている。

一方で比較的リラックスした対応を表明しているのが、航空会社のブリティッシュ・エアウェイズなどの企業。「必要に応じて“機内モード”で使用してもらう」ことを条件に、「乗客が機内でグラスを着用することは特に規制しない」という。

スーパーマーケット最大手のTescoは既にグラスの英国上陸を見越していた様子。「店内で使用できるグラスアプリを既に開発済み」と回答している。

グーグルグラスの英国発売に関しては、今年1月の時点で英国運輸省(DfT)がGoogle担当者と、道路交通法の運用をめぐり、議論を重ねていたことが確認されている。

運輸省はグーグルグラスがわき見運転を助長することに重大な懸念を示しており、グーグルに対し「ユーザーがクルマを運転中の場合、グラスに表示する情報を制限する」といった改変を求めた経緯もあるというが、議論がどのような形で決着したかは不明だ。

英国発売に合わせ公開された動画には、グーグルグラスのナビゲーション機能を用い、ロンドン市内をサイクリングするユーザーの姿が収められている。(Google Glass Info)

BBC News - Google Glass eyewear on sale in UK