米国でケッタッキーフライドチキン(KFC)を運営するヤム・ブランズ(Yum! Brands, Inc.)は、従業員の調理トレーニングの現場にグーグルグラスの導入を検討していることを発表した。

プレスリリースによると同社は、企業向けにモバイルソリューションを提供する企業、Interapt社と提携。昨年からグーグルグラスの導入実験を行ってきたが、この度、そのプロタイプを完成させ、全米の店舗への導入準備を進めているという。
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今回のプロジェクトは昨年10月に始動。Interapt社の代表が自らグーグルグラスを着用しKFCの店舗で調理実習を体験。まずは同社のオリジナル・レシピ・チキンの調理工程をグーグルグラスで撮影した後、プログラムの開発を始めたとのこと。

その結果、80ページある実習マニュアルをインタラクティブな動画教材としてアプリ化することに成功。新人店員がステップッバイステップで調理の工程を学べるだけでなく、必要な情報をその場で表示することも可能。今後はリアルタイムでマネージャーからの指示を得られる機能も盛り込むという。
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ヤム・ブランズ社の幹部は「サービスを迅速かつ確実に顧客に提供することは我々の最大の使命だ。調理の習得には通常1週間が必要だが、今回のアプリを通じて従業員教育が非常に効率的に行える」と述べている。

同社ではKFC以外にも、ピザハットやタコベルなどを傘下に持っているが、今後は他のブランドにも今回のソリューションの投入を検討しているという。

開発を行ったInterapt社はKFCと同じくケッタッキー州ルイビルに本拠を置く企業。日本でもおなじみのHOOTERSやレッドブルなど様々な企業のスマートフォンアプリなどの開発にあたっている。

Interapt社では昨年7月にグーグルグラスを入手。社内でブレストを行ったところ「ハンズフリーで主観映像が撮影できるグーグルグラスは、調理のトレーニング現場に導入するには最適だ」と確信したという。

同社では現在、様々なレストランチェーン向けにグーグルグラス導入の提案を実施中。今後は販売カウンターでPOSシステムと連動する機能を持つアプリや、家電メーカーのGEと連携し、調理中の食品の温度をグーグルグラスに通知する仕組みの開発なども行っていくという。(Google Glass Info)
Photo:Interap(instagram)