ニューヨークの映像作家がグーグルグラスだけで撮影した、ストップモーションムービーが話題になっている。 「CATCH」と題されたその作品はYouTubeで既に30万回再生を突破。

日曜の気だるい朝のカフェを舞台にしたムービーは、手のひらにインクで描かれた文字が自由自在に形を変え、摩訶不思議な世界を展開するシュールな味わいの内容。「グーグルグラスの主観映像で制作された、初めてのストップモーションアニメ」として、デザイン業界の専門サイトCo.Designでも高い評価を得ている。
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ストップモーションムービーというのは、クレイアニメのように1コマ1コマの静止画をつなぎあわせて動画をつくる手法。グーグルグラスという最先端のガジェットで撮られた動画ながら、その撮影手法は極めてアナログ。映像は1コマずつ静止画で撮影され、登場人物らは個々のシーンで完全に静止していることを求められた。

「CATCH」は3分足らずの長さだが、使用された静止画は約1000コマ以上。撮影には5日を費やし、編集にさらに2日間を要したという。


作者のTu Uthaisri氏はタイのバンコク出身。現在はニューヨーク在住でGoogle Creative Labのメンバーとしても活躍中。気球のシーンが有名なグーグルグラスの公式動画「How it feels」も、実はUthaisri氏が監督を務めた作品だ。

「映像ディレクターの立場から見ても、現在のグーグルグラスの撮影機能はまだまだ発達段階。今後、新たなアプリや機能が加わることで、さらに多くの映像制作者らに活用されることを期待したい」とコメントしている。(Google Glass Info)