グーグルは6月11日、グーグルグラスに大幅な機能追加を実施することを発表した。今週後半にリリースされる専用アプリ「MyGlass」のアップデートで、写真のシェア機能などを大幅に改善する。

さらに、通知機能ではワールドカップ関連情報を専用カードで通知するなど、合計で5つの新機能が盛り込まれることになった。
World Cup 5
World Cup 2
今回の機能追加の最大の目玉と言えるのが、写真のシェア機能の強化。これまでグラス所有者の最大の悩みの種の一つだったのが、写真の共有機能の貧弱さ。

従来は撮影した写真をシェアする場合、投稿できるSNSはGoogle+のみ、という仕様になっていた。しかし、今回の「MyGlass」アプリのアップデートにより、ユーザーは撮影した写真をその場でアプリ上に表示し、InstagramやFacebookなど、好みのSNS上に投稿することが可能になる。
cpics
また、通知機能ではGoogle Nowの設定でワールドカップ情報の通知に対応。好きなサッカーのチーム名を登録すると、最新の試合結果や順位の情報が速報で通知されるようになる。

その他、「クルマの駐車位置の表示」「荷物の配達情報の表示」、さらに「ユーザーから要望の多かった項目」として、バッテリーの残量情報の通知(容量が20%以下になった場合に通知する)にも対応する。

先日は「技適の通過」が大きく報道され、日本発売への期待も高まるグーグルグラスだが、実はプロダクトとしてまだまだ未完成な部分も多いのは事実。特に写真共有機能の不便さは、度々話題にのぼっており、米国の著名ブロガー、ロバート・スコブル氏も、

「写真をインスタグラムにアップすることができない。フェイスブックやGoogle+で写真をシェアする場合も、写真にタイトルをつけることすらできない。また、撮った写真のピントが合っているかどうかも、グラスのスクリーンでは小さすぎで確認できないし、ズームして見ることもできない」

と不満を述べていただけに、今回の機能追加は大きな前進と言えるだろう。2014年度中と伝えられる一般発売に向けて、さらなる進化がグーグルグラスに加わることを期待したい。(Google Glass Info)