米国でEV(電気自動車)向けに充電スタンドを展開する企業、SemaConnect社はグーグルグラスで最寄の充電スタンドを検索できるアプリ、SemaConnect for Glassを発表した。

このアプリは音声検索により、現在地から20マイル以内の充電スタンド情報をグーグルグラス上に表示。目的地までハンズフリーでナビを行えるもの。EVユーザーの悩みの種の一つが、対応スタンドがまだまだ少ないことだが、その悩みを一挙に解決するアプリとして注目を集めそうだ。
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情報の提供元として、米国とカナダの2万ヶ所の充電ステーション情報を持つRecargo社とも提携。支払いはスマホから可能となっている。

SemaConnect社によると「グーグルグラスはこれから本格的な普及期を迎える段階にあり、しっかりとユーザーのニーズに合ったアプリがあれば、一気に利用が進むのではないかと考えた」とのこと。

電気自動車と言えば、最近はシリコンバレーに本拠を置くテスラモーターズ社の製品が注目。最低でも約700万円という価格にも関わらず、米国では既に1万5000台以上を販売する人気となっている。

環境に配慮しエコ志向の強いEVユーザーは、テクノロジーに関心の高い層とも重なる。運転中のグーグルグラスの使用に関しては、米国の一部の州では禁止する動きも出ているが、新し物好きのグーグルグラスオーナーとEVは非常に良いコンビネーションと言えるかもしれない。

日本国内でもEV向け充電スタンドの整備は重要な課題。5月にはトヨタ、日産、ホンダ、三菱の大手4社が協同で「日本充電サービス」を設立し、充電スタンドの設立を促進する動きも出てきた。

また、日本全国のEV用充電スタンド1万ヶ所を網羅した口コミ情報サイト「GoGoEV」も注目のサービスとなっている。(Google Glass Info)