電通はグーグルグラス用アプリ「Dodge Glass」(ドッジグラス)を公開した。このアプリは「前から歩いてきた人と同じ方向によけ合ってしまう問題を解決するアプリ」というコンセプト。グーグルグラスの画像認識技術を用い、街中の歩行者の進行方向や速度を分析・予測し、ユーザーがよけるべき方向をリアルタイムで伝えてくれる。1x
サイト上のプロモーションビデオを再生してみると、グーグルグラスを着用して街を歩く男性の姿が表示。「Dodge Glass」アプリをオンにしていると、前方から歩いてくる人物の速度や、よけそうな方向をリアルタイムで予測。ぶつかりそうになる前に的確な方向にナビしてくれる様子が確認できる。
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また、このアプリが面白いのは、気になる異性に出会った場合、顔認識機能でその相手の顔の特徴を記録。グーグルグラスがユーザーの好みを認識し、好きなタイプの相手に出くわした場合はあえてぶつかる方向にナビしてくれる「ぶつかるモード(Bump Mode)」という機能が実装されている点。単に衝突を回避するだけでなく「運命の出会いをプロデュースする!」機能まで持つ点は興味深い。
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この「Dodge Glass」をプロデュースしたのは電通のシニア・クリエーティブ・ディレクター、佐々木康晴氏を中心とした約20名のチーム。「よける技術の可能性は無限大」とのことで、今後はこの技術を自転車や車の事故を減らすことにも役立てたい思いもあるようだ。

グーグルグラスの日本発売に関し正式なアナウンスはなされていないが、先日のアップデートでAPKファイル内に多数の日本語リソースが含まれていることが発覚。言語設定を変えた端末では操作メニューを日本語で表示できることも確認されている。さらに、5月に入りグーグルグラスが総務省の技術基準適合認定であるJATEを通過していたことも明らかになった。

日本最大の広告代理店である電通がアプリ開発に乗り出したことで、グーグルグラスにかける期待はさらに高まって行きそうだ。(Google Glass Info)

Dodge Glass