グーグルグラスを利用して、新人ママに授乳の仕方をコーチする。オーストラリアのスタートアップ企業が開始した、そんな一風変わった試みが注目を集めている。

プロジェクトを主催するのはメルボルンに本拠を置くSmall World社。核家族化が進んだ現代は、かつては自分の母親や、近所の世話好きなおばさんから学んだ授乳の仕方を教わる機会が減少。国土の広いオーストラリアには孤立した地域も多く、周囲の人々の助けを得られない母親も多い。子育てに悩む母親のニーズに応えたいという動機からこのプロジェクトを始動した。
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実施にあたっては同国で50年の歴史を誇る「オーストラリア授乳協会(Australian Breastfeeding Association)」と連携。5人の新人ママが参加し、15人の授乳カウンセラーたちが指導にあたった。

母親たちはグーグルグラスを装着して、正しい授乳の仕方をステップバイステップで学習。質問がある場合はその場でカウンセラーたちにビデオコールで相談ができるという仕組みだ。
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参加した母親によると「ハンズフリーで操作が行え、ビデオコールで状況を伝えられるグーグルグラスは、授乳の仕方を教わるのにも最適なツール」とのこと。

Small World社は今回のプロジェクトと並行して、オンデマンドで授乳の仕方が学べるポータルサイトも設立。将来的には出産を控えた母親たちにグーグルグラスを貸し出し、プロジェクトに賛同する母親たちの間でシェアする試みも検討中という。
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Small World社はメルボルンのほか、サンフランシスコやベルリンにも拠点を置く企業。製薬メーカーのロシュ社や、バイオベンチャー企業のGenentech社などにシステム提供を行うことを本業としている。

同社では今回の授乳プロジェクトのさらなる拡大に向けて、シリーズAラウンドで3500万ドルの資金調達を目指しているとのこと。(Google Glass Info)

Image via Small World

Google Glass app helps breastfeeding: developer Small World seeking up to $35m in funding -