4月15日、米国で実施されたグーグルグラスの「1日限定」販売は好調に終了した。現地時間の朝6時にスタートした今回の販売は、米国内に居住するユーザーが対象。これまで購入にあたり、事前に招待コードの入手が必須だったグーグルグラスが当日に限り「希望者全員に販売」というニュースは、CBSなどの大手メディアも盛んに報道。一般レベルにまで広く認知されたことも好調なセールスにつながった。
販売開始から数時間が経過した午後3時にはGoogleの公式アカウントが「ホワイトモデルの売り切れ」を宣言。それをCNNが速報で報じたことも、さらにユーザーらの関心を高めた。

夜になってグーグルは「今回の割り当て数量は全て完売した」と発表。今後、購入を希望するユーザーに対しては、専用サイトからの登録を募っているが、次回の販売がいつになるのかは明らかにされていない。

今回の一般販売に際してはグーグルグラスの最新版の機能追加も発表された。今週後半のアップデートでグーグルグラスは最新のOS、KitKatに対応。これまで最大の弱点だった「バッテリーの持ちの悪さ」がかなり改善されることが期待されている。また、撮影した写真を見やすくするバンドル機能の実装や、音声コマンドを使用頻度順にソートできる機能など、大幅なUIの改善も実施される。

先日はサンフランシスコで新たな「グーグルグラスの強奪事件」が発生するなど、ネガティブなイメージも高まる中での好調なセールスは、米国のテック業界からも驚きを持って受け止められた。

「1500ドルのベータ版がここまでの支持を集めるのであれば、価格を下げた製品版が登場すれば、一気に普及が進むことも考えられる」という見方も浮上。2014年の後半に予定されている一般発売に向け、6月のGoogle I/Oでは何らかの発表がされることも期待したい。(Google Glass Info)

Google sells out of white Glass model(CNN)