グーグルは4月15日の一日に限りグーグルグラスを希望者全員に販売することを発表した。

グーグルグラスの入手にあたってはこれまで、事前に招待コード(invitation code)を入手しておくことが必須だったが、今回の販売に関してはその必要がなく、米国在住の成人であれば誰でも購入することが可能。希望者は事前に専用サイトから登録を済ませておけば、販売が開始された際に通知される仕組みだ。
グーグルによると「数量には限りがある」とのことだが、購入資金の1500ドルを用意すれば、誰でも入手可能という状態は今回が初めて。事実上の「一般販売」とも言えそうだが、グーグルの声明によると今回の販売は「開発者プログラムを徐々に拡大していく中の動きの一つ」とのこと。販売されるグーグルグラスはあくまでも「開発者バージョン」であることが強調されている。

2014年の後半には一般発売が噂されているグーグルグラスの販売価格は「少なくとも400ドル以上になる」との説が有力。ただし、販売開始時期などは一切不明で、果たして本当に今年中に一般発売が実現するのかどうかも不明な状況。この際、思い切って購入にチャレンジしてみようと思う日本人ユーザーも多いかもしれないが、ここで最大のハードルになってくるのが、販売対象が「米国内に在住で、米国内の郵送先を持っているユーザー」に限定されている点。また、購入にあたっては米国発行のクレジットカードも必要になっている。

一般の日本人ユーザーが今回の販売で購入するためには、米国内の知人に代理購入を依頼して、国内に転送してもらうといった手段をとるしかなさそうだ。

しかし、そんな便利な知人など居ないという人の場合は、輸入代行業者に頼んでみるという手段もある。ツイッター上ではさっそく今回の一日限定販売に向けて、輸入代行の受付を開始した業者のツイートも確認できた。「何台確保できるかは不明」とのことなので、真剣に購入を考えている人は早めに問い合わせてみたほうがいいかもしれない。(Google Glass Info)

(追記 4月12日17:30)
「購入しても日本国内からはアクティベートが出来ないのでは?」という質問を多数頂きましたので追記します。

グラスの使用開始にあたってはGmailアカウントとの同期が必要(位置情報の取得とGoogle+アカウントとの紐付けのため)ですが、ここで使用するGmailアカウントは米国以外で取得したものでも可能です。グーグルグラスは日本はもちろん、ヨーロッパやオーストラリア、アジア各国など世界中で既に使用されおり、Google+上にある開発者コミュニティでは積極的に意見交換が行われています。

ただし、Google Glassをスマホと連携させる場合に必須のアプリが「MyGlass」と呼ばれる専用のアプリなのですが、この「MyGlass」の導入にやや手間がかかることは事実。(Google Glassには3Gチップが組み込まれていないので、単体ではネット接続や通話、SMSが利用できない)。

「MyGlass」はAndroid版はGoogle Playで、iOS版はiTunesで公開されていますが、IP制限(アンドロイド)やアカウント制限(iTunes)があるため、下記のような手法で入手するしか無いのが現状です。

・Android版「MyGlass」:“latest myglass apk”といったキーワードで検索し、最新版のAPKファイルを入手してインストールを行う。

・iOS版「MyGlass」:米国のiTunesアカウントを取得してインストールを行う。

ただし、Android、iOSともに詳細な手順を説明した日本語のドキュメントは存在せず、導入にあたってはある程度の英語の理解力が必要です。