米国の著名ブロガー、ロバート・スコブル氏は3月20日、Google Glassの将来を危ぶむ発言をGoogle+で公開した。スコブル氏は今年1月1日にも「Google Glass is doomed(グーグルグラスは失速する)」との見方を示し、物議を醸したが、今回の発言もまた大きな注目を集めそうだ。

下記にスコブル氏の発言を一部要約して紹介する。
1x
ラリー・ペイジが今、TEDに出演しているのをテレビで見ているのだが、彼はグーグルグラスを着けていない。この事は今、私が考えてることとぴったり符号する。というのは、グーグルは一つのプロダクトをきっちり仕上げるということを知らないということだ。Google Waveを覚えているだろうか?(注:Google I/O 2009で発表された情報コラボレーションツール)

Google Waveはかなり興味深いアイデアだった。しかし、グーグルは途中でそれを放り出した。何故かというと、賛否両論が巻き起こったからだが、その判断は誤りだったと思っている。

グーグルは本当にGoogle Glassをやりぬく気だろうか。私はかなり懐疑的になり始めている。

グーグルグラスは根本的に欠陥のある製品だ。私は以前のポストでそのことについて書いた。 https://plus.google.com/+Scobleizer/posts/1UfNLdZAN4h

だが、事態はさらに悪化している。私はグーグル内部でいまだに、グラスがゲームに使用されるべきか、それともARに使用されるべきかといった議論が行われていることを人づてに聞いている。今頃になってもまだ、チームが目標を決められていないのだ。なんてばかげたことだろう。

グラスを一般発売するとして、その価格がいくらになるのか、流通はどうするのか、APIの仕様はいつ決まるのか。そういった疑問が解決されない限り、彼らに投資をしたくないという人々も知っている。

二年近くも前に発表された製品について、今だにグーグルから真実が語られないというのは信じられない事態だ。

もしも、CEOがグラスを支持してないとなると、事態はさらに深刻だ。ラリー・ペイジがグラスを着けていないということは、グラスのプロジェクトにとって、決して良いサインとは言えないだろう。

グーグルは本当のパラダイムシフトと呼べるようなことを、やり遂げることができるのか? 「我々には革命的な変革が必要だ」と、ペイジはさっきチャーリー・ローズに言っていたが、彼は本気でそんなことを言っているのか? だったら、なんでグーグルグラスを着けてステージに上がらないんだ? なんで、今グラスに起こっていることを説明しないんだ?

私の疑念は日々高まっている。6月の終わりにはGoogle IOがあるが、それまでに答を聞けるのだろうか。そうであることを祈りたい。

ラリー・ペイジがコンテンクストについて、デバイスにユーザーのことをもっと理解させることについて、語っているのはいいことだと思う。それは"Age of Context"という本で、去年私がShel Israelと共に書いたことだ。

けれど問題は、Google Glassが欠陥のあるプロダクトだということだ。私ははじめてグラスを入手した11ヶ月も前からそれを言い続けてきた。

+Vic Gundotra(グーグルの上級副社長) 私が未来を読み間違えていることを知らせて欲しい。そして、グラスに一体何が起こっているかを教えて欲しい。


この件に関し、Vic Gundotra氏からスコブル氏に対する返信は無いが、ニュースサイト「BGR」の取材に対し、グーグルの広報担当者は次のようにコメントしている。

「私たちはグラスをより良い製品にするための、みなさんからのフィートバックに感謝しております。もちろん、ロバートさんにも」

「開発チームはこれまで10ヶ月間の間、9回のソフトウェア・アップデートと、3度に渡るハードウェアのアップデートを実施してきました。それはエクスプローラーのみなさんの意見に基づいたものでした。今後も、これからの未来に期待しつつ迅速な対応をとっていきたいと思います。グラスは依然としてプロトタイプの状況ですが、多くの消費者に利用可能になる前に、改善を重ねていきたいと思っています」(Google Glass Info)