顔認証技術で知られる企業、Emotient社はユーザーの感情をリアルタイムで読み取るGoogle Glassアプリのベータ版の提供を決定。ベンチャーキャピタルのHandbag社から合計で8百万ドル(約8億2千万円)の資金調達に成功したと発表した。 ニュースサイト、Fast Companyが伝えている。1
Emotient社の技術は人物の表情の微妙な変化を検知。集団や個人の感情の変化を数値化し、喜びや悲しみ、驚き、怒り、恐れ、嫌悪、軽蔑といった感情を読み取ることができる。

今回のGoogle Glassアプリは小売店の売り場などでの活用を期待。販促やプロモーションの現場で、顧客に満足を与えられたかを数値化するといった利用法が想定されている。 また、今回発表されたプロモーションビデオを見ると、ゲーム中のユーザーや、自動車を運転中のドライバーの感情を読み取るといった利用法もあるようだ。 3
プライバシーの問題への懸念に関し、CEOのKen Denman氏は「Emotientは匿名化されたデータを収集し、画像データを保存することも無い。その場で採取した顔のデータを、別の母集団のデータと照合して感情データを導き出す」とFast Companyの取材に対し語っている。

もう一方で、 Emotientの活躍が期待されるのはヘルスケアの分野。共同創業者の Marian Bartlett氏は「この技術は医療事業者がうつ病などを検出する際にも役立つ。うつ病は心臓病など、他の重篤な病気とリンクする可能性もあるが、この技術でスクリーニングを行えば、手術後の患者がスムーズに回復しているかどうかを測定することも可能だ」と話している。

Googleやアップルは既に「目の動きから感情を分析する技術」を広告配信に活かすことを検討中の模様。グーグルの場合、ヘッドマウントディスプレイを用い広告に対するユーザーの反応を分析し、"pay-per-gaze"(見つめるごとに課金する)の広告モデルを検討していることがうかがえる。

Emotient社の顧客であり出資元でもあるインテル社は、Emotient社に対し様々なデベロッパーがアプリに利用可能なSDKの提供を決定済みだ。 (Google Glass Info)

Emotient - Facial Expression Recognition Software
- This Google Glass App Will Detect Your Emotions,
Then Relay Them Back To Retailers | Fast Company | Business + Innovation
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