「不気味すぎるGoogle Glassアプリ」として注目が高まっているのがName Tag。このアプリはGoogle Glassの顔認識機能を用い、カメラを向けた相手の氏名はもちろん、交際ステータスや卒業した学校名、現在の職業や趣味、さらには過去の性犯罪履歴までが、明らかになってしまうというもの。
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Googleは顔認識機能の利用を公式には認めていないが、Name Tagはいわゆる野良アプリの形で提供され、近日の一般公開に向けて既にデモ版を公式サイトから配布中だ。

米国の著名な上院議員、アル・フランケン氏は先日、Name Tagの運営者に対しアプリの公開を延期する書簡を送った。「このテクノロジーを規制する条文は現行の米国連邦法には存在しないが、多くの人々を危険にさらす可能性が高い。法整備が整うまでは、このアプリの公開は控えるべきだ」とフォーブズ紙の取材に答えている。

米国ラスベガスに本拠を置く企業、FacialNetwork.comが開発したName Tagは、昨年12月にプロジェクトの立ち上げを発表。Google Glassだけでなく、AndoridやiPhone向けのアプリの公開も予定している。

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Name Tagがアクセスする情報はOkCupidやMatch.comなどのオンラインデートサイトのプロフィール、さらには米国の性犯罪者のデータベースにも接続し、照合する写真の枚数は45万枚に及ぶと言われている。.

世間から強い批判を浴びているName Tagだが、公式ホームページでは「プライバシーを侵害する意図はなく、これまでオンラインに限定されていたSNSのつながりを、現実社会にまで拡大させることがこのアプリの意義」と説明。

「Name Tagはアプリ内に自分のプロフィールページを持つ機能もあり、他のユーザーにどんなプロフィールを見せるかもコントロールできる。仕事の時間中は仕事のプロフィールを、オフの時間には趣味などを表示するプライベート用のプロフィールを表示させることも可能。このアプリを利用することで、新たな人との出会いがより楽しいものになる」と開発者のBrandon Tussy氏は説明している。

前述の上院議員、フランケン氏はNameTagがユーザーに無許可で収集したデータを使用している点を問題としているが、運営者は「データは全て公開されているものを使用している」と反論。さらに「情報の開示を望まない人はサイトから簡単な書式に記入し、申し込みすればデータを非公開にできる」としている。

このアプリの存在の是非はともかくとして、顔認証というテクノロジーは現実に存在する。Name Tagは間もなく一般向けに公開される見通しだ。(Google Glass Info)