先日大きな話題となったのが、ゲッコー・アンド・カンパニー社による「Google Glassの先行販売」。同社は代金を先払いしたユーザーに69800円でGoogle Glassを販売するとしていたが、商品が届かない可能性が指摘されるなど「詐欺なのでは」という声も相次いでいた。

情報を掲載した「ギズモードジャパン」は数日後、「グーグルグラスの日米発売については何も発表されていない」( )という記事を掲載。ゲッコー社が取り扱う製品は「正規代理店ルートのものではない」ことを明示し、購入にあたっての注意を呼び掛けた。

そんな中、AmazonでGoogle Glassを検索してみると、こちらでも並行輸入と思わしき商品がいくつも出品されている。本原稿執筆時点で合計6個が出品され、価格は安いもので273000円。最高値の業者はなんと566,800円で販売している。
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気になる最高値の業者に問い合わせてみたところ、下記のような回答が返ってきた。

「こちら商品はGoogle社開発者モデル版です。市場で流通していないバージョンです。入手大変難しい商品です。昨年12月当店もこちら商品を楽天市場店で出品しており、今現在4台ほど販売しました」

「当店はいろいろルート使ってやっと入手したため、かなり高額仕入価格でした。高い金額ですが、開発者や研究業者向けの商品ですので、いち早くだれよりも開発できればこちら価格は安いと思います」

と、566,800円は決して高くないことを必死でアピール。一部では「日本からは端末のアクティベーションができない」との報道も出ているが、「これまで販売した4台は全て問題無く作動している」と自信タップリな様子。

しかし、それにしても56万円は高すぎるだろ!

現状、Google Glassの購入にあたっては下記の条件を満たすことが必要だ。

・米国国内の在住者であること
・米国で発行されたクレジットカードを所有していること
・Googleが発行する「invitation code」(招待コード)を所有していること

以前は上記の招待コードの入手が最難関だったが、最近ではGoogle Glassオーナー1名につき3名までの新規招待が可能になったほか、Googleが米国内で提供する音楽ストリーミングサービス「Google Play Music All Access」の会員にはGoogle Glassの購入権利が与えられるようになった。

都内でいち早くGoogle Glassを入手したユーザーによると、
「招待コードはtwitterなどで“Google Glass ,invitation code”などで検索すれば、意外と気前良く譲ってくれる人が見つかります。あとは、米国内に居住している友人にカード決済と受け取りを依頼し、国内に転送してもらえば、日本でも問題無く使用はできます」とのこと。

Google Glassの使用にあたっては公式アプリ「MyGlass」のインストールが必要。この「MyGlass」アプリもIP制限のため、米国以外からは正式にはダウンロードできないが、「検索すればapkファイルが見つかるので、それをインストールすれば問題無く作動する」という。

若干の手間はかかるが、語学力に自信のある人は個人輸入にチャレンジしてみるのもいいかもしれない。