グーグルグラスが宇宙空間での新薬開発実験の一部に採用されることが明らかになった。

今月19日、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げが予定されているSpaceX社のロケット。400キロ上空の国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立つロケットは宇宙空間で様々な実験を試みるが、その中でも注目のプロジェクトの一つなのが、タフツ大学が実施する無重力状態を利用した新薬の開発実験。
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グーグルグラスの業務利用パートナー"Glass at Work”認定企業として知られるInterapt社は、Kentucky Space社と共同で、タフツ大学に技術協力を行うことを発表した。

それによると、今回の実験の目的の一つは「無重力状態でプラナリア生物がどのように再生するかを見極める」こととのこと。細胞の変化を観察するプロセスで、科学者らがグーグルグラスを着用し、作業の効率化に役立てる。

Interapt社のプレスリリースによると今回、グーグルグラスが使用されるのは、ロケットの打ち上げ前の準備プロセスと、1月にロケットが地上に帰還してからの分析作業の現場とのこと。実験が順調に進めば、今後は宇宙空間で科学者らがグーグルグラスを着用することもありそうだ。

Interapt社はKFC(ケンタッキーフライドチキン)の運営元のYum! Brands社と提携。従業員の調理トレーニングの現場にグーグルグラスを導入していることで知られ、今年10月にはグーグルグラスの業務利用パートナー、Glass at Workの認定企業に選出された。(Google Glass Info)

Phto:via Interapt