インテル社製チップを搭載の「新型グーグルグラス」が2015年に登場する、との報道が先日流れたばかりだが、今度はそのニューモデルのデザイン特許と思われる画像が公開された。

12月2日、米国特許商標庁(USPTO )のライブラリに「WEARABLE DISPLAY DEVICE」として掲載された画像は下記の通り。
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一部メディアの報道では「さらに未来的なデザインに変化した」と描写されているこの画像。一見して気づくのは従来のモデルにあった「鼻あて」の部分が消滅している点。また、以前は右側にあったディスプレイが、どういう理由からか左側に配置されている点も興味深い。medium_12096425864
photo credit: tedeytan via photopin cc

ディスプレイは現行モデルと比べ横長になった印象。ツルの部分に存在した大きなバッテリーは、ディスプレイと一体化され、全体的にかなりコンパクトになった。

現状のグーグルグラスで最も議論を呼んでいるのが“カメラの存在”だが、このイラストでもディスプレイの端にカメラのレンズらしき部分が確認できる。しかし、従来あったシャッターボタンは、このイラストでは確認できない。

ニュースサイト「Slash Gear」は「この形状であれば、警官のヘルメットに取り付けたり、既存のメガネとの併用も可能になるのでは」との推察を加えている。

報道によると、インテル社製チップの採用により新型グーグルグラスはバッテリーの消費がかなり抑えられるとのこと。このデザインがその“進化”を反映したものなのか、また、そもそも、鼻あて無しで安定して装着が可能なのかといった具合に疑問は尽きないが、「グーグル社内で300人が開発にあたっている」と言われるグーグルグラスが、新たなステップに向かっていることだけは確実と言えそうだ。

グーグルグラスのデザイン画像については、今年8月に「モニターを内部に格納したバージョン」の画像(下記)も公開されたが、今回のデザインとの関連は不明。
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特許申請の署名欄にはグラスチームでデザイン部長を担当するイザベル・オルソン(Isabelle Olsson)の名前が記載されている。(Google Glass Info)

参考動画:今年6月、カンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity)で、グーグルグラスのデザインについて語るイザベル・オルソン(Isabelle Olsson)