11月12日、イタリアのフィレンツェのCareggi病院で世界初のグーグルグラスを用いた臓器移植手術が行われた。手術にあたっては、臓器提供者がいるフィレンツェの病院の医師らが、グーグルグラスを用いて患者の肝臓の様子を動画や静止画で撮影。

監督を務めるピサの大学病院の移植手術チームとリアルタイムでデータを共有し、臓器の様子を判別する時間を大幅に短縮することに成功したという。
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臓器移植手術の現場では、ドナーの臓器の状態を医師らが正確に把握することが求められるが、遠隔地にいる医師同士がグーグルグラスを用いて情報を共有したことは非常に興味深い。

手術の詳細については12月3日から現地で開催されるカンファレンスで公開されるとのこと。

今回の手術はイタリアでグーグルグラスの業務利用を推進する企業、Vidiemme社の技術協力により行われたもの。

Vidiemme社は米国のRoviko社と共同で4月から同国でグラスの医療向け利用を開始。9月には現地のテレビ局と共同でイタリア首相、マッテオ・レンツィ氏をグーグルグラスを用いてインタビューしたことでも注目を集めた。
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イタリアでは7月に国立歌劇場でグーグルグラスを活用したオペラ中継が行われるなど、様々な分野でグラスを活用した試みに関心が高まっている。(Google Glass Info)