はじめまして。先日、Google Glassアプリ「雨降りアラートGlass - お天気ナビゲータ」を受託開発しました株式会社ブリリアントサービスの大田啓子と申します。今回はアプリの宣伝も兼ねて、Google Glass Infoさんで記事を書かせて頂くことになりました。本題に入る前に、まずは私とGoogle Glass(以下、Glass)との出会いについて、少しお話させて頂きます。
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Glassと運命の出会い

私が初めてGlassを手にしたのは昨年の11月頃でした。ちょっとした興味本位でGlassを手にとり操作してみたのですが、すぐにGlassの虜になっていました。

Glassのモニターは右目の上に小さく表示されますがとてもクリアに見え、視界に見えている風景をそのまま写真や動画で撮影できます。基本的な操作は指1本もしくはボイスコマンドで実行可能で、今後求められる要素が全て詰まったウェアラブルデバイスだと感じました。

Glassware(Glass向けアプリ)の研究をするうちにウェアラブル全体に興味を持つようになり、各地で行われる関連イベントにも足を運ぶようになりました。現在は“ウェアラブルの伝道師”として有名な神戸大学の塚本昌彦教授を中心としたチームが、主に大阪で毎月開催している「HMDミーティング」の司会も担当させて頂いております。
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Glassって可愛くないなぁ…

HMDミーティングにはウェアラブル業界に興味・関心がある方が毎回50名程度集まり、独自のウェアラブルデバイスの発表やイベントの告知など情報共有が盛んに行われています。先日はGlassをデコレーションした通称“デコGlass”もこのイベントで発表させて頂きました。

こちらが私が作った“デコGlass”です。
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デコGlassを作成したきっかけは、現状のグーグルグラスが味気ない電子デバイスという感じがして、女性が好む可愛さがないなぁと感じたことがきっかけでした。

また、私が個人的に感じることなのですがGlassをつけると顔がいつもよりクールな印象になり、特に赤文字系の雑誌を好む層などからはあまり支持されないのではという思いもありました。そこで、一般的な女性が可愛いと感じるGlassにアレンジしてみようと思いました。

デコる為に使用したパーツは、ガラケーや小物をデコる際に使用する一般的なラインストーンを使用しました。スワロフスキーで作成する案もあったのですが少し重みがあるため、デコっても重さなどの違和感を感じさせないストーンを採用しました。ストーンは大小合わせて約400個、総制作時間約4時間で仕上げました。
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イベントでデコGlassを取り出すと多くの方が興味を示してくださり、特に女性からの反響がとても大きかったです。「私もつけさせてください」とたくさん声を掛けて頂き、翌日にはFacebookで多くの方が「いいね!」をしてくださりとても盛り上がりました。ちなみに塚本教授がデコGlassをかけてくださった時の写真がこちらです。
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めちゃめちゃお似合いです。

ウェアラブル業界は今どんどん注目されてきていますが、ファッション面などでまだ多くの課題を抱えています。私はそのような情報を関西を拠点に発信し続け、業界全体を盛り上げていきたいと思っています。

「雨降りアラートGlass」制作のきっかけ

今回の本題である「雨降りアラートGlass」も、最初のきっかけはHMDミーティングでした。ここで私がGlasswareについて発表させて頂いた際、日本気象株式会社の方が参加しておられ、弊社がウェアラブルに力を入れているということを知って頂くきっかけとなり、後に雨降りアラートのお話を頂くことになりました。

日本気象株式会社は、気象予測・大気環境調査・ITを活用した情報配信などのビジネスに取り組まれている会社です。グーグルグラスの将来性にも早くから注目されていた為、「雨降りアラート」の元となる仕様は既に固まっていました。

その為弊社が主に提案・調査させて頂いた内容は、その仕様がGlassで実装可能であるのかということと、Glass向けアプリストアへ正式に公開する際の規約についてでした。Glass向けアプリはいわゆる“野良アプリ”として公開することもできますが、今回の「雨降りアラート」はGoogleが審査する“公式アプリ”としての公開を目指しています。その為、Googleが定める規約に合致させることが必要になります。

日本では技適の問題やGlass向けストアが正式には公開されていないことから、アプリストア公開の為の情報がほとんど存在していません。グーグル公式のGoogle Glass Developerサイトに記載されている情報が全てということになります。

規約には「Glasswareやその説明はデフォルトを英語にしなければならない」ことや「ライブカード上のタップは必ずGlassメニューを表示させること」「標準カードのデザインとテンプレートに従うこと」などが記載されています。これに沿う形で完成させたのが「雨降りアラート」です。
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アプリ製作者として、こだわったポイント

雨降りアラートはGPS情報を元にお天気情報を取得するアプリです。Glass自体にはGPSが搭載されていませんが、MyGlassという専用アプリと接続することでスマホで取得したGPS情報を利用することが可能になります。

Glassは度々電池持ちの悪さが問題視されることがあるため、少しでもバッテリー消費を抑える工夫として、天気の状態に応じて通信回数を減らす仕組みを実装しています。また、規約ではデフォルトを英語とある為、初期表示を英語にしていますが、実はしっかりと日本語にも対応しています。

英語版
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日本語版
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さらに、アプリの動作確認では接続状態による画面表示のテストを細かく実施させて頂きました。WiFiやBluetoothなどの接続が切れている際に、お天気情報に変化があった場合の表示や、MyGlassと未接続の場合の表示等、様々なケースを想定したテストを繰り返しました。

また、先にも述べました通り、現状のGlassは技適問題が未解決の為、厳密に言うと国内での通信機能の利用は法に触れることになります。しかし、弊社には米国法人であるBRILLIANTSERVICE USA LLC.(アメリカ合衆国カリフォルニア、CEO:Shinya Yamamoto)がある為、そちらと連携してテスト作業を行いました。

雨降りアラートの魅力とこれから

お天気は毎日変化する情報です。日常の中でストレス無く情報が得られることが、アプリとして必須の要素だと思います。「雨降りアラートGlass」はそんなニーズに応えたアプリです。通知する情報は視覚的な情報だけでなく、音声でも案内されますので、ディスプレイに目を向けることなく情報を入手可能です。日本のGoogle Glassユーザーが「とりあえず入れておきたいGlassware」になることを目指しています。
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グーグルグラスは現状では米国と英国限定で発売されていますが、日本発売への準備も着々と進んでいます。「雨降りアラートGlass」は日本でのGlassアプリストアの公開に合わせ無料でリリースしますので、是非みなさん体験してみてくださいね。(大田啓子/株式会社ブリリアントサービス)