グーグルグラスの略称、「Glass」の商標登録が難航していた問題について、解決の糸口が見えてきた。ウォールストリートジャーナルなどの報道によると、Glassという名称を含む商標を登録済みだった他の2社とグーグルの間で、和解が成立。

どのような取引があったのか、詳細は明かされていないが、グーグルの担当者は「紛争が解決に導かれた」ことを認めている。
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今回、Glassの名称使用に異議を唱えていたのは「Write on Glass」というブラウザエクステンションを開発している会社と、スペインのモバイルプラットフォームを開発する会社。両社はそれぞれが登録した “glass”という名称が、グーグルの申請内容と酷似していると主張していた。

しかし、6月25日になって和解が成立した模様。“glass”の商標を2社はグーグルに譲渡し、Write on Glassのドメインの権利もグーグルに譲渡されたことが確認されている。

「Glass」の商標登録がトラブルに見舞われていることは、当サイトでは4月に報道。グーグルは昨年、Google Glassの略式名称である「Glass」を商標として申請したが、合衆国特許商標庁はこれを拒絶していた。

Glassを商標として認めることはマイクロソフトのXbox 360 SmartGlassなど、他社から発売される同様な製品に混乱をもたらす懸念があること。また、glassという言葉はあまりに単純過ぎて、metal(金属)やbrick(れんが)のように商標として登録するにはふさわしくないと判断されたらしい。

これに対しグーグル側の弁護士は1900ページにも及ぶ書類を送付。Google Glassがいかに世間に認知されているかを示す記事を添えて、Glassの商標登録が消費者に混乱などもたらさないことを主張。また、商標庁がglassを「単純すぎる」とした事に関しても「Glassを構成するフレームやディスプレイには一切、glass(ガラス物質)が含まれていない」と反論していた。

現時点でもなお、合衆国特許商標庁が「Glass」という名称が「単純すぎる」とした問題に関する回答は明確にはなっていない。しかし、登録の障害となっていた2社と和解が成立したことはグーグル側にとっては大きな前進と言えそうだ。

同様の事例としては、かつてfacebookが"book"という名称の商標登録を申請し、一定の条件下との制限つきで申請が受理された事例が挙げられる。また、マイクロソフトもofficeという単純な用語の商標登録を認められている経緯がある。(Google Glass Info)

Photo:Ted Eytan(flickr)