映画『アイアンマン』に登場した空中投影ディスプレイを実現する、今最も未来感あふれるスマートグラスと評判なのが「Meta SpaceGlasses」だ。

メディアでは「グーグルグラスの15倍のスクリーンサイズ」と形容されることも多いMeta SpaceGlassesだが、その機能はグーグルグラスとは全く異なる。両目のレンズは全面が透過型スクリーンになっており、オキュラスリフトを思わせる、没入感あふれる立体空間が眼前に広がる。ただし、オキュラスのように仮想空間が現実を覆うのではなく、現実空間に3Dオブジェクトが投影されるのが大きな違いだ。

詳しくはこの記事下部の動画でご確認頂きたいが、ヴァーチャルなキーボードを投影し指先で操作したり、仮想空間に浮かぶチェスで遊ぶ、さらには両手で作成した仮想のオブジェクトを3Dプリンターに転送し、立体物を作成するといった、まるでSF映画の一場面のような機能を現実のものにしている。

開発にあたったのはカリフォルニア州のPortola Valleyに本拠を置くMeta社。創設者のMeron Gribetz氏は、経済誌フォーブズが選ぶ「30歳以下の30人」リストにも掲載された経歴を持つ注目の若手起業家で、同リストには今年1月、Oculus VR代表のPalmer Luckey氏も選出されている。
c
b
英「Telegraph」の取材によると、『アイアンマン』の世界にとことん惚れ込んだCEOは、同映画のデザイナーを務めたJayse Hansen氏にアプローチを行い、実際に開発チームに招き入れたとのこと。

マーケティング担当者は取材に対し「このデバイスはグーグルグラスとは全く違う領域に属するものだ」と回答。「Meta SpaceGlassesは3D空間で完璧に没入感が得られるもので、サウンドもサラウンドだ」と強調している。

そのスペックを簡単に紹介すると、

・ディスプレイは視角40度の没入型3D HDデュアルモニター
・Wi-Fi, Bluetooth, USB3.0端子での接続が可能
・CPU:Intel i5、 RAM:4GB、SSD:128GB
・RGBカメラ2台を装備
・ジャイロセンサーや位置センサーを統合した9軸の加速度センサーを搭載
・重量:180グラム

Meta SpaceGlassesは現在、公式サイトで予約注文を受付中。価格は3,500ドル(約35万円)と、グーグルグラスの倍以上の価格だ。一体、どのような用途に使えるのかという疑問もあるが、Meta社の公式サイトには既に500以上の対応アプリがリスト化され、さらに、サンフランシスコの医学大学と提携し、手術用のダミー患者を3Dモデリングするシステムも構築しているという。

その価格の高さで「一体どこまで実現性があるのか」と揶揄もされるMeta SpaceGlassesだが、実際に発売されるとしたら、本当に革命的デバイスになることは間違いない。現状で、公式FBページが何故かメンテナンス中になっているなど不安要素もあるが、今後に注目したいデバイスであることは間違い無さそうだ。(Google Glass Info/翻訳協力:Ayuha)

Meta - SpaceGlasses